その2


出雲の勉強をしよう!と思い、
『図説 風土記』 青春出版社 (本体1080円+税)を買いました。

そこに面白い話が載っていたので、もうご存知かもしれませんが、
ご紹介します〜


今の姫路のあたりの伝説です。

『昔々大汝少日子根命(おおなんじすくなひこねのみこと)は、息子の
火明命(ほあかりのみこと)が強情で猛々しいので、因達の神山に
捨てることにした。』

息子を水汲みに行かせて、帰ってくる前に船出して置き去りにしようと
したが…

それに気づいた火明命が、大風を起こして大波をつくり、父の船を
破壊してしまった!

船が壊れたところ、波がきたところ、船の散乱物がついたところ、等々
に丘が出来て、それぞれに地名がついた。

ちなみに大汝少日子根命は無事に帰り着いて、奥さんに
「性根の悪い子から逃れようとして、かえってひどい目にあったわい。」
と言ったそうな。

この本では、姫路平野がたびたび洪水に襲われたので、こんな伝説
が生まれたのでしょう、と考察されていました。

こういう『子が親を恨み、復讐する話を、
とよび、各地に散見する』そうです!

わたしは子が親に復讐する昔話は、これではじめて聞きました!

よく考えると、昔話を子供に聞かせるのは主に親なので、子が親に
復讐するような物騒な昔話はあまり語りたい内容ではないので
それでマイナー伝説になったのかな?と思いました。


妹にこの話をしたら、「お姉ちゃんは、(父親に疎まれたのが)オウス
だけじゃないって言いたいんだね!」と言われました。

そうなのです!



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08/10/24